978-613-9-41357-7

アマノリ生物学の最前線

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Summary:

紅藻アマノリは、板ノリの原材料として日常の食生活に深く浸透している。しかし、その生物学的な理解はあまり進んでいない。最近のゲノム解析や網羅的遺伝子発現解析は遺伝子情報を潤沢なものとしているが、アマノリの生物学研究の停滞は、このような情報を十分に活用することを妨げており、そのためさらに生物学研究が進まなくなるという負のスパイラルの原因となっている。本書は、このような現状から脱却する道筋を明確にするため、日本における最近のアマノリ研究の成果を俯瞰し、それらを今後の生物学研究の進展に役立てることを目的として編集された。本書は4部構成で、第1章「アマノリの基礎知識」では、アマノリの養殖システム、味や品質の分析化学的な評価基盤、アマノリ分類の最新状況がまとめられている。第2章「生理学・分析化学から見えてくるアマノリ像」は、生理学的、分析化学的、分子生物学的、生態学的な生物学研究の成果をまとめたものであり、各総説で示されている研究の切り込み方は様々であるが、それぞれがアマノリの生物学的理解につながる多くの個性的で重要な知見となっている。第3章「分子生物学的解析技術の進歩」では、分子生物学的な研究手法に関する進捗状況がまとめられている。いずれも今後のアマノリ研究における基盤的な実験方法として定着するものである。最後の第4章「アマノリからの恩恵」では、アマノリの医療、試薬産業、養殖産業への有効利用の例が解説されているが、これらは人類の健康的な生活の維持に大きく貢献するものである。このように、本書では日本におけるアマノリ研究の現状の把握を可能にしており、読者には今後の進展にも興味を持っていただけるものと期待している。

Author:

三上 浩司

Biographie:

三上浩司。海藻生物学者。基礎生物学研究所、カリフォルニア大学バークレイ校、ベルリン自由大学にて陸上植物の環境応答や形態形成の制御機構の分子生物学的研究を行った後、2006年より北海道大学大学院水産科学研究院にてそのスキルを活かしながら原始紅藻における環境応答や生活環、形態形成の制御機構に関する生物学的研究と逆遺伝学的実験手法の開発を進めている。また、北海道道南地方で採集した原始紅藻類の分類学的・生物学的研究も行っている。趣味は、クラシック音楽、民俗学、古代史、箱館史、伝統芸能(特に能狂言、文楽)。

Number of Pages:

368

Book language:

Japanese

Published On:

2019-05-15

ISBN:

978-613-9-41357-7

Publishing House:

GlobeEdit

Keywords:

アマノリ, 原始紅藻, 生物学

Product category:

SCIENCE / Botany